こんなにたくさんの人がLGBTを身近に感じているのに、まだまだ知らない事もいっぱい。もっとLGBTへの理解が広がってほしいですよね。
今日は、筆者であり専門家の久我山ゆにが、LBGTや性の種類について改めて説明してみたいと思います。
LGBTは4種類だけじゃない?
LGBTという言葉が近年やっと浸透しつつあるところですが、すでに新しい表記も使われ始めているようです。
今までのLGBTからLGBTQやLGBTQIA+という表現が使われるように。
つまり、セクシャルマイノリティの種類はこの4種類以外にもまだまだ存在するというワケです。
LGBTQIAはどういう意味?
・L【レズビアン】……性自認が女性の同性愛者
・G【ゲイ】……性自認が男性の同性愛者
・B【バイセクシャル】……男・女両方を愛することができる人
・T【トランスジェンダー】……身体的な性別と性自認が一致しない人
・Q【クィア】……「変わった人」を意味する性の少数派全般を表す言葉
・Q【クエスチョニング】……自分の性を決めない、分からない、決めたくない人
・I【インターセックス】……身体構造が一般的な男・女どちらにも一致しない状態
・A【アセクシャル】……誰に対しても恋愛感情・性的欲求を抱かない人
ちなみに、米Facebookでは、セクシャルマイノリティの人たちに配慮する為、58種類の性別を選択できるようになっているそうです。
LGBTを知る為の4種類の性の要素
LGBTはセクシャルマイノリティではあるものの、「男」「女」の2つの性別の概念に基づいた種類分けになるので、比較的カテゴライズされやすいかもしれません。
ですが、性のあり方は1人1人違うもの。どの種類にも当てはまらない場合も、何もおかしな事ではありませんよ。
4つの要素は目安にしてくださいね。
【生物学的な性】
身体的な性別です。生まれた時に男性器と女性器のどちらがあるかで性別が判断されますが、それがどちらにも当てはまらない現れ方をする人もいます。生まれた時に分かる場合もあれば、成長の段階で分かる場合もあります。
【性的指向】
どの性別の相手を好きになるか、恋愛対象とするか。異性に惹かれる人が多いですが、同性に惹かれる人、男女どちらも恋愛対象になる人、誰に対しても恋愛感情を持たない種類の人もいます。
【性自認】
こころの性別です。見た目や身体的な特徴関係なしで、自分が認識している性別です。
【性の表現】
服装や言葉遣い、仕草など、自分をどんな風に表現するかです。「おしとやかな仕草だから、こころも女性」というように連動しているワケじゃありません。
LGBTかも……必ずしも自分を種類分けする必要はない!
LGBTかもしれない、と感じた時、自分がどの種類に当てはまるのか気になってしまうと思います。
今まで当たり前に与えられていたものや、当たり前に求められていた事に感じていた違和感……。自分のセクシャリティの種類が分かった瞬間、「これだ!」としっくり来るんだそうです。
このように、LGBTの種類を知って、自分以外にも同じ感覚を持つ人がいる事で安心できる部分もあります。
ですが、中には思春期にLGBTかもしれないと気付き、自分がどの種類に属するのかイマイチ分からず、逆に不安になる人も少なくないようです。
思春期は色んな感情を経験する時期で、その時の感じ方は自分の中にずっと残るかもしれないし、一時的なものかもしれません。なので、ムリに「自分はこうなんだ」と型にはめる必要はありません。
だって、米Facebookで選択できる性別は58種類もあるんですよ!
「自分は異性(同性)しか愛せない」という人もいれば、「好きになった人の性別にこだわらない」という人もいます。
「自分の性別はどちらでもない」と言い切る人や「両方を自認して切り替える」など本当にさまざま。
LGBTは周りの人に公表しなきゃいけない決まりなんてありません。自分がどんなセクシャリティでも、まだセクシャリティが定まっていなくても、自由です。
自分はLGBTじゃないけど、LGBTの人たちの活動を支持・支援している人たちの事をAlly(アライ)というんだそうです。
「自分には関係ない」と思わず、種類にこだわらず1人1人を尊重できるAllyで居たいですね。
筆者:久我山ゆに